モップガール 加藤 実秋
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- 小説・エッセイ感想
超能力者で時代劇マニアの主人公、桃子ちゃんが
事故、事件現場専門の清掃会社にバイトに入ったのをきっかけに
次々と事件に巻き込まれていく、というストーリー。
この清掃会社のメンバーがみんな変わり者で、
犬マニアの社長、ギャルの事務員、
無愛想なイケメン←(これは特に変わり者属性じゃないよね?
などなど、かなりデフォルメされたキャラ立ちぶり。
ドラマ化先行で書かれた小説らしいので、そのあたりいかにも
ドラマにしやすそうな感じになってます。
ま、わたしは過剰なくらいキャラが立ってる小説好きなんで、
これも楽しめましたけど。
ちなみに私のいち押しはチーフで兼業役者(?)の重男さん。
不安定な若者(イケメン)より
頼りになる現場監督に惹かれるお年頃。。。
ミステリーなので毎回事件に巻き込まれるんですが、
事件に関わるきっかけとなる桃子ちゃんの能力がまた、
絶妙に遠まわしでw
見たことのない風景が見える、まではともかく、ずっと変な匂いがする、
なにを食べても『赤いきつね』の味になってしまう(!?)、などなど
ここからどうやって事件の真相に近づくの?!と思うような
ビミョーなレベル。
でもそこからひとつひとつ、地道に可能性を探りながら
真相にたどり着く流れがうまくできてて、ミステリーとしての完成度は
高めじゃないでしょうか。
ちょっと地道に、まじめにやりすぎて、全体に地味な感じなのは
否めませんが。
で、ラストは。。。
次回に続く!!。。。って感じ?
続編が出てるのね。
何やら主人公の過去に秘密があるような。。。
重男さんにもまた会いたいし、続編も読まなくちゃ!
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