これぞエンターテイメント人情噺!『王妃の館』 浅田次郎 著 感想

こんなに夢中になって
本を読みふけったのは久しぶりです。

浅田次郎さんの本は初めて読んだ
わたし、マユ〜。(@mayuu_pp)ですが、

このサービス精神、
笑って泣けて、
しみじみと心にしみる人情噺に
感激ですよ!!


倒産寸前の旅行会社が、
起死回生を狙ってたてた
インチキ紛いのパリ旅行プラン。

一人150万円の高級プラン
「光」グループと、
一人19万円の格安プラン
「影」グループに、
同じホテルの部屋を時間差で
使わせる、という
大胆不敵なツアーに、

上司との不倫の恋の果てに
リストラされた女性、

成金のど派手なカップル、

流行作家とその編集者。

詐欺師、元警官、ニューハーフ等々。。。

個性溢れる客達が集まった。

ルイ14世の愛人と、不遇の王子が暮らしたという館を改装したホテルで、

流行作家、北白川右京の綴る
壮麗な歴史小説と並行して起こる
騒動の数々!

果たして最後まで、客達を誤魔化しきれるのか?

そして、北白川右京の新作
『ベルサイユの百合』は
書き上がるのか?


一言で言ってしまえば

パリの、歴史ある館を改装したホテルで繰り広げられるドタバタ喜劇、

なんですが。

とにかく笑って泣いて、
スカッとした気分で読み終えられる
貴重な物語でした。

太陽王と謳われた
ルイ14世と、
唯一、彼の孤独を知る宮廷料理人。

政治的な事情で捨てられた
最愛の愛人と王子。

流行作家・北白川右京が描く
歴史ロマン『ベルサイユの百合』が、
作中作として物語を彩っているんですが、
これがまた泣かせる!

落語的な人情噺が
パリの街にこんなに似合うのか、
という。

王の治世が長く続いて、
平和になったかわりに
一番の敵が臣下の貴族になり、

規則と堅苦しい儀式にがんじからめで、どんどんアホになる上流社会、
跡取りを巡ってのお家騒動。

その一方で、高い誇りと知性を持った庶民たち。。。

何というか、
ルイ14世の頃のパリって、
江戸と似てる感じがしますね。

その物語が紡がれるのと同時に、
現実では
ツアーに集まった人々の抱える悩みや葛藤がぶつかり合い、
運命のイタズラに右往左往!

そして最後には、呆れるほど
八方丸く収まる大団円!

なんかもう、これだな!と。

ご都合主義、予定調和といえば
そうなんですが。

エンターテイメントには、
リアリティーよりも大事な物が
ある、と思うんですよ。

こんなに安心・満足して読み終われた小説は久しぶりです。

ぶっちゃけわたしは、
「人情噺」って苦手だったんですがw
(だから、浅田次郎さんの本は避けてたともいう)

年を取って、趣味が変わったのかな?
これは大好きな本になりました!

とにかく、楽しい本が読みたい!
ちょっとホロリとしたい!
という人に、大オススメですよ!

Posted from するぷろ for iOS.

Follow me!

これぞエンターテイメント人情噺!『王妃の館』 浅田次郎 著 感想” に対して1件のコメントがあります。

この投稿はコメントできません。