今読みたい!名探偵御手洗シリーズ 島田荘司 著 感想 ③
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『御手洗潔シリーズ』読破をはじめた
マユ〜。(@mayuu_pp)です。
しかし、
読んでみてつくづく思いますが。
次から次へとよくもまあ、
こんな大作が続くもんですね(*゚ロ゚)
流石ですわ。。。
今回はシリーズ第七作目〜九作目の感想を、
ネタバレなしでお届けします!

水晶のピラミッド
シリーズ第七作目。
大長編といってもいい感じ。
今回、舞台はアメリカに移りつつ、
前作に引き続き松崎レオナちゃんが
物語の中心に。
御手洗サン、レオナちゃんに
アメリカはもちろん
エジプトまで引っ張り回される
石岡さん。
三人でワイワイしてるシーンは
貴重ですね〜!
アメリカで、変人と噂される富豪が
離れ小島に建てた奇妙なピラミッド。
エジプト、クフ王のピラミッドを
完全に再現したというこの建造物で、
ハリウッドスターとなった松崎レオナが
主演映画を撮影することに。
しかしロケの夜、
そのピラミッドを提供した富豪が
密室状態だった塔の最上階で溺死する。
なぜ、そんな場所で
「溺死」できたのか?
犯人はどうやって密室から消えたのか?
ピラミッド近辺で目撃された
「アヌビス神」のような怪物は
何者なのか。。。?
今回は、
古代エジプトの悲恋物語から
タイタニック号沈没の夜、といった、
一見関係ないような挿話が入ってきて
読みながら戸惑うんですが。
読み進めるうちに
すべてが一つに繋がっていって、
御手洗が一同を集めて
謎解きを披露する時、
バッチリと一つのパズルに収まる!
。。。と、思いきや。
さらなるどんでん返しまで!!
まったく、最初から最後まで
油断ならないお話でしたよ!
眩暈
シリーズ第八作目。
これまた大長編です(笑
御手洗サン旧知の
大学教授が持ち込んだ
謎の手記から、
またまた大冒険が始まります!
石岡の書いた
「占星術殺人事件」に
感化されたと見られる、
とある青年の手記。
そこには混乱した精神が生んだ
妄想としか思えない、
奇怪な出来事が綴られていた。
ーー地球が滅び、
荒廃した箱根の街を彷徨った挙げ句に
自室で二人の人間の死体を切断し、
「占星術殺人事件」を真似て
合成人間を創り出したーー
この荒唐無稽な手記の内容を、
御手洗は全て事実だったはず、と
断言する。。。
まるで『占星術殺人事件』のように、
ある男の物騒な手記から始まる
このストーリー。
あまりの混乱ぶりに
読むのがキツいくらいw
それが全て事実だった、という
御手洗サンの発言に
さすがにそれはムリだろう?と
思ってしまうんですが。。。
まさかの、
全てに現実的な解釈がついた
真相解明!
この前半の徹底した怪奇ぶりと
最後にそれが理知の光で見破られる
快感!
これぞ「新本格」!という
感じでした!
アトポス
シリーズ第九作目、
やっぱり大長編!
謎めいた建築物と
モンスター、
そしてハリウッドの組み合わせで
『水晶のピラミッド』と
似た感じなんですが、
これまたあっと驚く真相が!
自らの美貌を保つために、
千人の村娘を殺して生き血を浴びたという
中世の貴族、
エリザベート・バートリー。
彼女がモンスターとなって蘇り、
人を襲うというストーリーを書いていた
ホラー作家が、
まるで小説から抜け出たような怪物に
惨殺される。
その後も
赤ん坊や女優の誘拐、
プロデューサーの失踪など事件が相次ぎ、
その被害者が
撮影中の映画『サロメ』の関係者に
集中していることから、
映画の立案者であり主演で、
異常な行動を噂されている
松崎レオナに容疑がかかる。。。
撮影に赴いた死海の畔でまで
到底人間の仕業とは思えない怪死が続き、
絶体絶命のピンチに陥ったレオナを、
御手洗は救えるのか?
レオナのこんな大ピンチに、
白馬に乗って颯爽と砂漠に駆けつける
御手洗サン。
これで惚れるなったって
無理でしょ〜(笑
本当、レオナちゃんが
可愛そうになってくる。。。
そして、この真相もまた、
大胆不敵!
砂漠と死海、という
ロケーションの神秘性も
良かったです。
まとめ
まー、ここまで九作読んできましたが。
本当に、このシリーズ、
犯人が凄い(笑
やることがスケール大きすぎですよ。
こんなの解けるのは
同じくスケールの大きい
御手洗サンしかいないでしょう。
こっちは石岡さんと一緒に
ただ圧倒されるばかり。。。
まー、それが楽しいんですけどねw
まだまだ作品が残ってるので
うれしいです!
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