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『御手洗潔シリーズ』読破にチャレンジ中の
マユ〜。(@mayuu_pp)です。

そろそろ半分くらいまで来たかな〜?
まだかな〜?w

今回は、
昭和の大事件をテーマにした有名作に、
御手洗サンの少年時代が明かされる
短編集と、
ファン必読の三冊!

シリーズ第十作目〜十二作目の感想を、
ネタバレなしでお届けします!


御手洗感想4アイキャッチ

龍臥亭事件






シリーズ第十作目。

あの、横溝正史作「八つ墓村」の
モデルにもなったという、
「津山三十人殺し」をテーマにした
これまた超大作です!

今回は、スウェーデンに旅立ってしまった
御手洗サンに代わって、
石岡くんが大活躍!



御手洗が海外での研究生活に入り、
横浜のアパートに一人残された石岡の元に
「霊媒師のお告げ」で
ある村に行きたい、という
不思議な女性が訪れる。

断り切れず、その旅に同行した石岡。

そして辿り着いたのは、
昭和十三年に日本を震撼させた
猟奇事件「津山三十人殺し」の舞台となり、
その因縁が深く残る貝繁村だった。

その村唯一の旅館だった「龍臥亭」に、
無理を承知で泊めてもらいに行った
石岡たちは、
ガラス張りの密室で、
額を猟銃で撃ち抜かれるという
奇妙な殺人事件に巻き込まれる。

その後も、相次ぐ謎の狙撃事件。

密室という、あり得ない状況で撃ち殺され、
残忍な損壊を加えられて発見される
被害者たち。

全ては、
村人を三十人も
猟銃で殺し廻ったという
「睦雄」の呪いなのか。。。?

御手洗の助けも望めず
単身謎に立ち向かう石岡は、
果たして真相に辿り着けるのか?



御手洗サンが居なくなり
抜け殻のようになっていた石岡くんが、
根性で真相を見つけ出す様が感動的!

作者の島田氏による
「津山三十人殺し」の解釈も
興味深いです。

それも含めて、
まー恐ろしい話でした。。。

御手洗潔のメロディ




シリーズ十一作目、
久々の短編集です。

殺人事件が起こらないストーリーが
ほとんど、という四編が収録。

石岡くんが、御手洗サンとの
クリスマスの思い出を振り返る
『SIVAD SELIM』や、

御手洗サン十代の頃の探偵ぶりを描いた
『ボストン幽霊絵画事件』がお気に入り!



「龍臥亭事件」の後、傷も癒え、
御手洗との思い出を振り返っていた石岡は、
アルバムにあった
黒人アーチストの切り抜きに手を止める。

それはあるクリスマスの
奇跡のようなコンサートの思い出だった。。。
ーー『SIVAD SELIM』

ボストンで学生生活を送っていた
御手洗は、
大学の友人に教えられた
「奇妙な出来事」に興味を持ち、
調査に乗り出す。

それは、自動車整備工場の看板が
銃で連射されて壊された、というもの。

ただの悪質なイタズラと思われていた
この出来事から、
御手洗は隠されていた殺人事件を暴きだす!
ーー『ボストン幽霊絵画事件』



他にも、
御手洗サンのスウェーデンでの友人が
レオナに語る御手洗の秘密(?)など、

特にキャラのファンにはうれしい内容が
盛り沢山の一冊でした!

Pの密室




シリーズ十二作目、
これも短編集です。

なんと、御手洗サンの少年時代に
解決した事件簿!

「御手洗少年の事件簿」ですよ!w



「龍臥亭事件」で知り合った
犬坊里美が、
進学した大学に残されていた
アルバムから
知られざる御手洗の
幼少期の記録を発見した。

叔母である女子大理事長の元で
孤独な少年期を過ごした御手洗は、
なんと幼稚園児時代に
刑事事件を解決していた?!

御手洗だけが見つけた、
「鈴蘭の謎」とは?
ーー『鈴蘭事件』

御手洗の幼少期を知る同級生、
橘えり子が語る、
御手洗小学二年生当時の
密室殺人事件。

部屋一面に敷き詰められた
血塗りの画用紙の上で、
画家とその愛人が刺殺されていた。

しかし、その部屋はもちろん、
家の周囲までも
完全な密室状態だった。。。

「ピタゴラスの定理」から
御手洗少年が導き出した
真実とは?
ーー『Pの密室』




まさか、こんな子供時代から
事件を解決していたとは!

でも、とにかく御手洗サンらしい
エピソードで、ファン必読の一冊に
なってます。

「Pの密室」は、
なんとも切ない終わり方でした。。。

まとめ


と、ここまで十二作読んできましたが。

この辺りになると
御手洗サン本人はほとんど登場せず、
人の思い出話に出てくるだけの
生きた伝説みたいになってますね(笑

そろそろまた、
本人のリアルタイムな活躍が
読みたいな〜。

まだ、この先にも長編が控えてるので、
そこでの再会に期待しましょう!


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