人口の20%いる「HSP」を知りたい!『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』長沼 睦雄 著 書評

最近、「内向型」の体質というのがある、と知ったマユ〜。(@mayuu_pp)です。

そうだったのか!内向型は性格でなく体質だった!『内向型を強みにする』書評

外部の刺激に非常に敏感な脳に生まれついたことで、
慎重で警戒心の強い「内向的」な性格になる、ということなんですが。

ただ、同じような体質でも、
外向的な人もいるよな〜?と
ちょっと不思議に思ってたんですよね。

それがこの本でバッチリ解説されてました!

わたしが「内向型の体質」と呼んでた物には、「HSP」という名前があったんですね。

そしてこの「HSP」は、
「内向的・外向的」という区分けとはまた別で、
「HSP」で外向的、という人もいると!

この本は、日本で唯一の「HSP」臨床医師である長沼 睦雄さんが書いた、「HSP」の解説書です。

「HSP」とは?

「Highly Sensitive Person」の頭文字をとった言葉で、「とても敏感な人」という意味。

アメリカのエレイン・N・アーロン博士が確立した概念で、
生まれつきの体質の一つ。

外部の刺激(騒音や情報、他人の感情など)や内部の刺激(自分の感情や想像など)に
強く反応し、疲労しやすい人のことで、
人口の20%ほどいるそうです。

面白いのは、野生動物にも20%ほど、
「他よりも敏感な個体」がいるところ。

これを本では「炭鉱のカナリア」に例えていますが、他よりも敏感な感覚を使って、
より速く危険を察知することで種の保存に役立っているのではないか?ということです。

ただ、その敏感な感覚のせいで
疲れやすく、傷つきやすくて
心身症になりやすかったり
周囲に誤解されやすいため、
「生きづらさ」を感じる人が多い。

「HSP」とは、そういう体質の事です。

「HSP」として生きる

著者の長沼さんは臨床医師という事で、
そういう体質に生まれついた人が、
「生きづらさ」を減らして
自分らしく生きていくにはどうしたらいいか?ということを研究し、治療にいかしているそうです。

この本には、
自分が「HSP」であると感じる人や
その近親者にできる対策についても
詳しく書いてあります。

その対策とは。。。

①まずは、「HSP」であることに気づく事。

②疲れやすさや人の感情に左右されやすいなどの傾向を自覚して、あらかじめ対策を立てておくこと。

③そして、いざ外部の刺激に翻弄されて
疲れてしまったり傷ついた時に、
自分を守り、癒やす方法を知っておくこと。

とにかく「他の人と比べて自分は弱い」
というような考え方をせず、
あくまで単なる「体質」として受け止めて
冷静に対応すれば、それほど深刻になる必要はない、ということですね。

「体質」なんだから、
風邪を引きやすい、とか
頭痛持ちだとかいうのと同じ。
罪悪感や無力感に囚われる必要はないんです!

「HSP」が知られていないのはなぜか?

一方で、「HSP」という概念はまだ日本では定着していないそうです。

はじめて「HSP」について
本が発表されたのが1996年、
日本語版が出たのが2000年、と
ずいぶん前な事に驚きました。

今のところ客観的に「HSP」である、という診断を下すための、
はっきりした基準や
検査方法がないという状態らしいので、
医療関係者には懐疑的な人が多いようなんですね。

なので、特に子供だと
発達障害や自閉症と混同されて、適切な対応がされていない事があるとか。

でも、こういう「体質」がある、
自分もそうである、と知って、
前向きに対策をたてることが出来るようになり、救われた、という人が多いのも事実。

わたしも、
もっと早く知りたかった!と思います。

これから脳の研究が進んでいけば、
きっと明確な特徴や診断方法も発見されていくと思いますが、
こういう情報はもっと早く、広く伝えてほしいものですよね。

まとめ

この「HSP」という概念を知ったことで、
わたしは本当に気持ちが救われたし、
今まで不思議だったいろいろなことが
整理され、理解できるようになりました。

でもまだまだ、聞いたこともない、という人の方が多いと思います。

当事者ならば、知るだけでも本当に
気持ちが楽になるので、
これからもっともっと、
多くの人に知ってもらいたいですね。

そしてさらに研究が進むことを
祈ります。

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