今読みたい!名探偵御手洗シリーズ 島田荘司 著 感想 ⑥

和製ミステリーの名作・御手洗シリーズの読破を目指している
マユ〜。(@mayuu_pp)です。

最近ちょっとペースダウンしつつも
続けてますよ〜。

今回はシリーズ第十六作目〜十八作目の感想を、
ネタバレなしでお届けします!

御手洗シリーズ感想6アイキャッチ

セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

シリーズ第十六作目。
ロマノフ王朝から賜った『ダイヤモンドの靴』をめぐる中編と、その歴史小話を御手洗サンが語る短編が収録。


御手洗のもとを訪れた女性の語る
「クリスマスの教会での不思議な出来事」から、
大事件を予想した御手洗。

「「雨が降った」という理由で、
なぜか友人である老女がショックで倒れ、
その家族は付き添いもせずに教会の花壇を掘っていた」

そんな奇妙で些細な出来事の裏に、
驚きの犯罪が隠されていた!

没落したその家族に、今も伝わっている
ロマノフ王朝の秘宝『ダイヤモンドの靴』をめぐって、一家に起こる騒動。

不幸の中に取り残された少女に、
御手洗は事件の解決をプレゼントする。。。


相変わらず、貧乏家の子供に優しい
御手洗サンが素敵。

大人たちの浅はかな思惑に翻弄される
不遇の少女に、
クリスマスプレゼントをあげようという
粋な計らい。

御手洗サンが紅茶派になったきっかけである
初期の短編『数字錠』(「御手洗潔の挨拶」収録)をちょっと思い出しました。

上高地の切り裂きジャック

シリーズ十七作目、
「怪談」をテーマにした短編二編が収録。

一見よくある「トンネルの幽霊話」に隠された、
驚きの真実が見ものです。


密閉されていた地下室で死んでいた男。
彼は、地下室が封印された後も街で目撃されていた。

いつ、どうやって密室状態の地下室に入ったのか?
そしてなぜ、死んだのか?

この謎の事件に、近隣のトンネルに現れて電車を止めた「女の幽霊」が関係している、
と御手洗は推理するが。。。

ーー『山手の幽霊』


別々に見える謎を組み合わせて
奇想天外な真実を探り出すスタイルで、
いかにも御手洗シリーズらしい短編でしたね。

そして逆に、珍しくかなり普通(?)に
アリバイ検証などをしてミステリーしてる
表題作も面白かったです。

ネジ式ザゼツキー

シリーズ十八作目、
スウェーデンで出会った男の
失われた記憶の謎と、
それにまつわる過去の大事件を解くストーリー。

これは、タイトルのインパクトがハンパないですね。
シリーズ一覧の中でも一際目を引く長編です。


友人の紹介で、御手洗の元を訪れた
エゴン氏は、記憶を保持できない障害を持っていた。

その失われた数十年は、
彼が書いた幻想小説
『タンジール蜜柑共和国への帰還』に
すべて現れている、と御手洗は分析する。

足が車輪の熊に導かれ、
巨大な蜜柑の木の上に造られた街へ行き
妖精に出会ったという物語から、
どうやって現実の出来事を探り出すのか?

物語の最後、
「愛する女性の首がネジでとめられていて、地震の衝撃で床に転がり落ちた」という出来事まで
現実だったと言う御手洗の推理が、
まさかの形で証明される!


御手洗シリーズは
「建築」「脳科学」「歴史」が
入り混じったスペクタクル!のイメージですが、
これは特に脳科学系、人の記憶の謎を解き明かすタイプの作品。

『異邦の騎士』や『眩暈』、『魔神の遊戯』に通じるものがあります。

限られた時間しか記憶を保持できない、という症状はいろんな作品でもテーマにされていますが、
その悲劇的な人生に、
最後には希望をもたらす展開は
御手洗サンらしい優しさがあって良かったです。

まとめ

と、十八作目まで読んできましたが。

短めの作品が続いたので、
そろそろガッツリと大長編を読みたい気分ですね。

やっぱり御手洗サンは大長編の方が似合うな〜
っていう気がします。

(最近はほとんど電話だけで事件解決しちゃってますからねw)

残りの作品も楽しみです!

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