子供の「理想的な教育」とは何だろう?『カルト村で生まれました。』高田 かや 著 感想

宗教というのは、
大人が自分の意思で選ぶ分には
(社会に害を及ぼすようなものでなければ)
自由でしかるべきですが。

ただ、その子供は
有無を言わさず親の宗教に染まることになる。。。

これはどんな宗教でも同じだし、
親としては良かれと思ってやってるから、本当に難しい問題ですよね。

そういう問題を一身に背負っているのが
いわゆる
「宗教的・理想のコミュニティ」で
生まれ育った、
この本の著者・高田 かやさんのような人なんでしょう。

高田さんは
宗教的コミュニティで知り合って
結婚したご両親から生まれ、
物心ついた時から「村」といわれる
一般社会と距離を置いた場所で育った人。

今はご両親共々そこを離れて、
一般の人と普通の結婚生活を送っているそうですが、
子供時代の希少な体験を
旦那さんの勧めでマンガにしたところ
大反響!

なかなか、知る機会のない世界を垣間見ることができる一冊です。

しかしまあ、内容はかなり衝撃的!

暴力は当たり前、食事も少なく
学校以外の時間には強制労働。。。

と、こう書くととんでもない児童虐待の施設みたいですが、
その根底にある思想はそうおかしなものでもない、というのが
「宗教」の難しいところ。

「所有の概念のない、平等な社会」
を目指して
自給自足の生活をしている、社会主義的な感じでしょうかね。

その流れで子供たちにも農作業させ、自給自足の粗食で育てていたという事らしいです。

それにしても、
暴力で子供を従わせるというやり方は明らかに問題ですが。。。

なかなか「信者」の人格が
コミュニティの理想に追いつかないということはどんな宗教にもあるので、
そういうことかもしれませんが。

。。。正直、気の毒すぎて笑えない、みたいなところが多数。。。

しかし、そこは著者の高田さんの
人柄なのか、
おっとりと、ユーモラスなマンガに
描かれているのが救いです。

それにしても、
ほとんどの人は
「ココで育つのはごめんだ」
と感じるだろうと思うんですが。

その割には、この高田さん
グレるどころかむしろ
普通よりもいい人に育ってるような
感じで、逆に不思議。

子供の教育、育成環境って何が正解なのか。。。ホント謎ですねー。

このマンガは主に小学校時代の思い出を綴ったものですが、
思春期から「村」を出るまでを描いた
続編もあるようなので、
そちらも気になるところ。

「話題の本」ということで、
興味本位で手に取ったんですが。

内容の濃さはもちろん
丁寧に手描きで表現されたマンガも
見応えがあり、良かったですよ。

気になる人はぜひ!

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